更新情報 (21/09/09)

寺子屋に向けて準備を進めてくださる高橋さんより、お便りをいただきました!
切り絵とあわせてご紹介いたします。


今、寺子屋講演のための整理をしていたところ、
切り絵をはじめたころの絵が出てきました。

滋賀県信楽町上朝宮という集落の土葬・野辺送りの図です。
「土葬の村」p271では、頭北面西の記事で出てきました。
(北枕、お顔を西に向けた釈迦涅槃の寝姿)

埋葬時に、墓堀人の村人が、棺桶を頭北面西にくるりと
回転させて埋めたという逸話です。
村人は釈迦涅槃のことを何にも知らなくとも、
生きた知恵として弔いの民俗儀礼を行った。
この話を聞いたとき、数ある民俗学的な習俗の面白さに
びっくりしたことを思い出しました。

4点の切り絵は、今見ると、下手な分面白い絵だなあと思い送ります。
「土葬の村」は、奈良市の集落が多いですが、
滋賀県の調査は10年に及び、土葬聞き取り調査のベースになっています。