《共同で温かいお金・楽しいお金を創り出そう》

寺子屋地蔵基金

新型コロナウイルスによって、私たちの生活は一変しました。現在も、私たちはその渦中にあり、今後この社会がどのように変化していくことになるのか注視しながら、それぞれの暮らしを守るために答えの出ない問いに向き合いつづけています。

そのような中、葛飾区の延命寺で2015年から継続してきた「内山節先生の寺子屋」では、この状況にいち早く取り組み、緊急事態宣言が出される直前の4月5日を第1回と目の企画とし、「コロナウイルス問題と私たちの社会」というテーマで、「内山節先生と一緒に考え、対話することで、〈これから〉に備えていく」プロジェクトを始動しました。

この取り組みは、今、まさに社会で広く必要とされている、コロナ禍において未来にを創造していくプロジェクトであると自認しています。そして、このプロジェクトをを止めることなく進め、さらに広がりを持って展開していくことを目指して、「寺子屋地蔵基金」を設立し、参加を呼びかけています。
(呼びかけ文全文をどうぞお読みください。)

寺子屋というプロジェクトは、月1回の寺子屋を開催している時間のみにとどまらず、広がっていくものです。今回のコロナウイルスによって、社会には大きな変化が生まれています。この「自粛」一辺倒の空気の中、その副作用がどのように顕在化するのかまだまだ未知数ですが、分断や切り捨てはすでに生じています。そのような変化の波の中で、この寺子屋に連なっていることで、状況を正視し、考えが整理され、明日を生きる元気を得ることができるかもしれません。または、寺子屋に連なっている人の中から、それに抗い、本気で守りたいもののために新たな活動を生み出そうと動きだす人がいるかもしれません。それを、寺子屋での対話で思いを語り合ったことが後押しすることになるのかもしれませんし、相互に連携し合おうという繋がりが生まれるかもしれません。全く混沌とした現在、具体的なことはわかりません。ですが、もしそのような動きが出てくるならば、それを応援しあえるようなことに向かいたい。そんな願いを込めて立ち上げた基金です。冒頭の言葉は内山先生の言葉ですが、そこにあるように「温かいお金・楽しいお金」を一緒に創り出し、一緒に使い方を考えていきたいと思っています。
参加することにご関心ある方はホームページ上のコンタクトのページからどうぞご連絡ください! 

さいごに、この基金の名称には、プロジェクトそのものを表す「寺子屋」と、象徴的な意味で大切にしたい「地蔵」という言葉をいれました。「地蔵」をいれたのには、これまで寺子屋を開催してきた延命寺のご本尊はお地蔵さんであって、オンラインになって、関係が変わっていくことになったとしても本拠地であり始まりの場でありつづけるところを忘れないということと、そして、暮らしに根づいた活動をしていくことを忘れないでいたいという想いが込められています。お地蔵さんは、どこでも、人々の暮らしに一番近いところで、人々の願いや救いを求める祈りを聴いてきた存在です。この基金をどうしていくか、迷った時には、お地蔵さんに、暮らしの中の共に生きる関係を創造していくことに向かうことを思い出させてもらいながら、進めていきたいと思います。